私は、監督としての一番の仕事は「人づくり」だと思っています。それが出来れば、結果はおのずとついてくる。駅伝選手として高い目標にチャレンジし続ける事はもちろん重要です。しかし、それだけではいけない。陸上競技の記録とか結果というものは、その世界にいるから通用するものであって、そこを離れたり、現役をやめたら何の役にも立たない。
駅伝を通じて、その子が、社会の荒波を乗り越える強い精神力を身につけ、社会貢献できる子に育ってくれることが、最終的な教育の目的です。

両角速(東海大学 陸上競技部 駅伝監督・作久長聖高校男子駅伝部 前監督)

無名だった作久長聖高校駅伝部を、名だたる強豪へと導き、実業団や箱根駅伝で活躍する数多くの名選手を育て上げた、前監督の両角 速 氏。部員も練習場も無いという状況で部を立ち上げ、厳しい試練を成長の糧として前進を続けました。発足から3年後に県大会で優勝し、いきなり「都大路」で4位入賞。その後13年連続出場し、2008年に念願の全国優勝を果たしました。