教法(きょうぼう)は本(もと)より差(たが)うことなし。牛と蛇との飲水(おんすい)の如(ごと)し。
牛は飲めば蘇乳(そにゅう)となり、蛇は飲めば毒剥(どくし)となる。

   弘法大師空海(真言宗の開祖)

同じ水を飲んでも牛はそれを栄養のある乳にし、蛇はそれを毒にしてしまう。
尊い教えも聞く人によって全く違ったものになる。
同じ状況を豊かな実りにする人もいれば、不平不満の種にする人もいる。
すべては心ひとつの置きどころ。