慣れるということは、何と恐ろしいことであろう。
慣れることによって、感謝すべきことを不満の種にしてしまうのだ。

   三浦 綾子(作家)

三浦綾子:1922年(大正11年)旭川生まれ。1966年朝日新聞社による懸賞小説公募に「氷点」を投稿し入選する。
結核、脊椎カリエス、心臓発作、直腸がん、パーキンソン病など、病魔に苦しみながらも、1999年77歳で亡くなるまでクリスチャンとしての信仰に根差した著作を次々に発表した。(代表作:氷点、塩狩峠、天北原野、泥流地帯など多数)