どこに投げ出されても、だるまは転がっていく。そして、踏みとどまったところで、すっくり立ち上がる。
その重心が重く、低いところにあるからである。
人もまたそうである。どんなところに投げ出されてもよい。行き詰まる。とどまったところで直ぐ立ち上がれる人にならねばならない。そのためには、心に徳を積み上げていかねばならない。
力に満ちた、低い、豊かな魂の人にならねばならない。

   常岡 一郎(修養団体「中心社」創設者)