目くばりは、自分にも行わなければならない。それが内省というものである。
人は神ではない。万能でなく、人格も完璧ではない。むしろ欠点の方が多い。
その認識から発して、徳望の高みに一歩ずつのぼってゆく努力をしなければならない。

 宮城谷昌光「楽毅」より